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INTERVIEW

武井オーナー対談

武井オーナー対談v o l . 1

応⽤⾏動分析や
認知⾏動療法も取り⼊れた「療育」

夙川 Lucyのオーナー武井がさまざまな関係者と対談する企画第一弾は、
夙川Lucyで「心理指導員」としても勤務していただく
甲南女子大学 人間科学部 心理学科 准教授の酒井貴庸先生との対談です。
質の高い科学的エビデンスに基づいた療育を提供したいという
二人の想いをぜひご一読ください!

  •  夙川 Lucy武井

    夙川 Lucy
    オーナー武井

  • 甲南⼥⼦⼤学 ⼈間科学部 ⼼理学科 准教授 酒井貴庸

    甲南⼥⼦⼤学 ⼈間科学部 ⼼理学科 准教授
    酒井貴庸

    プロフィール

お子様の成長を計画的にサポートできる、
質の高い療育施設づくりに自ら携わりたい(酒井)

武井 私は長年製薬会社でMR(医療情報担当者)として働いていたのですが、片頭痛、認知症、末梢性神経傷害性疼痛(慢性疼痛)の中枢神経治療薬に関するお薬なども取り扱う中、脳メカニズムにも関心があり、その中で「発達障がい」となる原因にも興味を持ちました。自身の長男の友人の親御さんたちからも発達障がいのお子様の成長をサポートできる、良質な療育施設が不足していると聞いていました。MR時代に培った知識や人脈も活かせると思い起業を決意。幼少の頃よりお付き合いがあった大学教授に相談したところ「児童の発達障がい」を専門とされる酒井先生を紹介していただきました。
酒井 私は心理学科の准教授で発達障がいを専門にしています。お子様の苦手や得意な部分を考慮した支援や親御さんの育児に関する相談に携わってきました。発達障がいであるか以前に我々は個性や性格によって違うので、唯一無二の支援方法があるとは僕は考えていません。日本の公共教育だけでは難しい個人に合わせた支援を模索し、提案できればと考えています。
武井 私もいくつか書籍を読む中、発達障がい(グレーゾーン)と言われる子供は1クラスに数名該当すると報告されていて、コミュニケーションがうまく取れなかったり生きづらさを感じたりしている児童も多数いるのではないでしょうか?米国では発達障がいを持ちつつ、経営者や俳優、映画監督、アーチストなど多分野で成功している人が多いので、日本でも疎外せずに、「才能」と評価して能力を引き出したり、成長を促進することが必要だと思います。夙川 Lucyでは、学術的なエビデンスに基づいた療育プログラムを提供して、酒井先生のお力もお借りしながら、お子様の成長を共に喜ぶサポートをしていきたいと思っています。
酒井 職業柄、療育施設を見学したことはありましたが、自分が考えている支援をされている療育施設は多くないと感じています。この状況を変えたいと思っていたところ、武井さんにお声がけいただき、自身にも教室をつくるお手伝いができればと思いました。療育施設は、お子様にとっての家庭や学校以外の居場所であることが役割の一つですが、加えてお子様の成長や日常生活の適応を促す役割も求められます。私が大学で研究している応用行動分析は、明確な目標を設定して計画をたてるので、支援による変化がわかり易いと思います。お子様にとっては、小学校という社会に出る前の未就学のタイミングで、個々のニーズに合わせた支援をしたいと考えています。親御さんとのコミュニケーションもとても重要で、家庭や幼稚園、保育園などでの関わり方も必要に応じてアドバイスさせていただきます。「こういう時には、こんなお声がけや対応をしてください」と具体的に伝えることを心掛けています。学ぶような感覚でサポートしたいと思っています。一番お子様と接する時間が長いのは親御さんですので、お子様の行動の見方を一緒に捉え、サポートさせていただければと思っています。

酒井先生には親御さんへのアドバイスはもちろん、
応用行動分析や認知行動療法などの多面的に
アセスメントも行って欲しい(武井)

武井 酒井先生にはいろんな期待をしています。親御さんへのご相談はもちろん、お子様へのプログラム作成のアドバイスや、スタッフへのアドバイスもしていただきたい。お子様の得意としていることや苦手としていることを把握するための検査(アセスメント)もしていただけます。アセスメントに関しては、ADOS-2という自閉症の検査の臨床使用資格を取られています。
酒井 私の最初の職場は児童福祉施設なのですが、当時の施設長に「意図が説明できない支援は支援とは言わない」という言葉をよく頂いていました。支援者が意図していない良い変化は支援の効果であるのか、発達によるものなのかが判断できないので、それらを混同するような臨床家にはなってはいけない、ということなのだと理解し、今でもその姿勢はかわっていません。夙川 Lucyでも「なんとなく良くなった」「なぜかわからないが、できるようになった」ではなく、「こういった関わりによって、これができるようになった」という説明ができるよう努めたいと思っています。
武井 酒井先生が研究されている応用行動分析や認知行動療法も活用して、お子様の「非認知スキル」の成長をサポートしていきたいですね。
酒井 認知行動療法の考え方を親御さんと共有し、お子様の理解の再整理をしたり、お子様への具体的な関わり方を一緒に考えていければと思っています。教室が全てを担うのではなく、親御さんと協同してお子様の成長をサポートするというスタンスを大切にしたいと思っています。

心理士がいる教室は意外に少ない。親御さんから信頼され、
「預けて良かった」と思われる施設にしたい。(武井)

武井 酒井先生を始め心理指導担当の専門家もスタッフとして一緒に療育に取り組めます。
酒井 私は心理士ですが、言語聴覚士や理学療法士などの、お子さまを違う角度から見ることができる専門家とチームを組むことが理想的だと考えています。応用行動分析は適応的な行動を増やしたり、不適応行動を減らすことに寄与します。言語の習得に関しても方法論はありますが、言語聴覚士や理学療法士は違う角度から指摘してくれます。例えば体幹部分の姿勢が良くないから集中力が保てず、言語が伸びにくいなど、心理士とは異なる視点からの意見が出てきます。
武井 公認心理師・臨床心理士がいる教室は意外に少なくて、言語聴覚士も全教室にいるわけではありません。夙川 Lucyは特に心理関係が充実しています。西宮市などの夙川周辺は親御さんも「療育」に熱心な方が多いと思います。親御さん達から「信頼できる。預けて良かった」と思われる施設にしたい。「夙川 Lucyに通ったから“二次障がいに進展せず”健常児として成長できた。また将来、世界で活躍できるBigネームになれました!」と言っていただけるような施設にしたいですね。

無料体験・見学も可能!

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