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子どもの可能性を最大限に活かしたい!!期待する保育所等訪問支援事業の利用

2024.05.30

まだ、あまり知られていない保育所等訪問支援事業って何?

保育所等訪問支援は、困り感をもっている子どもが保育所や学校などで安心・安全に集団生活を送るためのアウトリーチ型の支援サービスです。この事業は、2012年(平成24年)の児童福祉法改正で開始されたサービスですが、まだまだあまり一般的には知られていません。

 

 

◉どんな支援をしてくれるの?

保育所等訪問支援事業では、専門知識を持った支援員が直接、保育所や認定こども園学校、放課後児童クラブなどに訪問し、子どもの様子を観察し、子どもの困り感を分析します。

・直接支援 支援員が集団活動に加わって直接子どもに関わり、手助けをします。

・間接支援 子ども達の困り感が少なくなるように、環境を整えたり、訪問先の保育士や教員に支援方法を提供したりして間接的に子どもを支援します。

・保護者への報告と連携 保訪問先での支援について、直接支援、間接支援共に保護者に報告し、園や学校との連携の橋渡しをします。

 

 

例えば、子ども達のこんな困り感やトラブルの時にご利用ください。

・いつも一人で遊んでいて、園や学校での集団活動に入れない。

・お友達をすぐにたたいてしまう。

・子どもの療育について、通所施設と園(学校)と連携してほしい

・園や学校でパニックになって、なかなか治まらない。

 

 

子どもの可能性を最大限に活かすツールとしての保育所等訪問支援

私は、保育士養成大学の教員をしていますが、社会活動の1つとして、神戸市内数園(保育園・認定こども園)のキンダーカウンセラーをしています。困り感のある子どもに対して巡回による指導と保護者や園スタッフのカウンセリングが主な業務です。保護者や園スタッフとの話し合いの中で、話題になるのが通所施設との連携です。保育所等訪問支援事業を利用している子ども達に対しては、園と通所施設、保護者の連携がとてもよくできています。そして、子ども達の伸び率も高くなっています。このように保育所等訪問支援事業は、保護者・学校園等・通所施設の連携を深めることができます。事業所、学校園、保護者が子ども達の困り感やその支援方法を共通理解することで、一人ひとりの子どもに最適化された一貫した支援を提供することができます。さらに、就学後や学年が変わっても「切れ目のない支援」が実現できます。このような支援環境は、その子どものポテンシャルを最大限に引き出すことが可能となるでしょう。子ども達が、安心して安全に楽しく過ごすことができる環境をたくさん整えていきましょう。

 

神戸教育短期大学 中塚 志麻(准教授)

◾️主な担当授業科目特別支援教育概論・子育て支援子ども学ゼミC・障害児の心理

◾️学位修士(学校教育学)博士(保健学)

◾️専門分野特別支援教育・障害児の心理・子育て支援発達支援・心理相談

 

 

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